<症状と原因~歯根の腫瘍(根尖周囲腫瘍)>

症状は激しい痛み、発熱、口臭、よだれ、顔の腫れ、元気がなくなる等。歯がグラつくことにより噛む力が衰え、ご飯が食べれなくなることもあります。歯髄という部分に細菌が感染したことにより歯の根元に膿瘍ができます。また、他の病気が原因で発症することもあります。出来る場所が歯の根元であるため気付きにくい病気です。発症に気付かないまま病状が悪化してしまうと、膿が皮膚を突き破る恐れもあります。

<対策・予防方法~歯根の腫瘍(根尖周囲腫瘍)>

基本的には問題のある歯の歯髄の除去と充填、もしくは抜歯を行います。その後、腫瘍の状態によって抗生物質などの内科療法を行います。口内の病気は他の部位から転移してこない場合、ほとんどの病気がデンタルケアをしっかり行うことで予防できます。パートナーが幼い頃から口元や口の中に触れられても平気なようにスキンシップをとり、歯磨きを心掛けましょう。"


<症状と原因~エナメル質の形成不全>

原因は生まれてから4、5ヶ月後までの間に形成されるエナメル(ほうろう)質が、ジステンバー、栄養障害、物理的外傷などにより、歯がもろくなって折れたり欠けたりします。ほかの症状としては歯の表面が変色したり、知覚過敏が見られます。また、形成不全な歯の表面は歯垢・歯石が溜まりやすくなるため注意が必要です。



<対策・予防方法~エナメル質の形成不全>


歯垢や歯石が溜まっていればそれらを除去したのち、歯の問題部分を象牙質補填剤で覆って修復して、最後に歯の補強処理を行います。

<症状と原因~口内炎>

口腔内の粘膜に炎症が起きる病気です。先の尖ったものや、食べ物を食べたときに口の中を傷つけてしまうことがあります。傷の他にも糖尿病、歯周病、細菌・真菌・ウィルスによる感染症、腎臓病、やけど、ビタミン不足が原因となってできることもあります。栄養不足や体調不良のときは口内炎が発生しやすくなります。



<症状と原因~口唇炎>



症状は患部の痛みや痒みです。そのため、患部を自ら引っかいたりするので更に悪化していやな臭いを発したり、患部付近の毛がなくなってしまうこともあります。

原因は唇を怪我したり、唇に傷が出来た際に、患部に細菌が入り込み、唇に炎症がおきる病気です。また植物や化学物質に起因するアレルギーなどで唇が炎症を起こし、そこから細菌が入ってくることもあります。シーズーなどの短頭種や、唇が垂れている犬種に多く見られます。


<対策・予防方法~口唇炎>


患部を清潔に洗浄し、抗生物質や抗炎症剤の軟膏や、水溶性のクリームを塗って治療します。また、再発しないようにアレルギーなどが原因の場合には生活環境の見直しも行う必要があります。発症しやすい犬種の場合は特に口周りの清潔を保つように気をつけましょう。

症状と原因~虫歯

犬の虫歯って多い?少ない?

daijiten1.jpg犬の唾液は虫歯菌が繁殖しにくい性質があるため、人間とは違い、虫歯にはかかりにくい動物です。かかりにくいというよりも殆どないに等しいと言われます。ごくまれに虫歯になることがあります。歯根部分や、食べかすが溜まりやすいくぼみ部分に出来やすい傾向があります。犬の虫歯の原因は食べかすなどが直接原因になるというよりも、人間の口との接触により虫歯の原因になる菌をうつされ、それが食べかすに付着して菌が繁殖し虫歯になってしまうケースが多いのです。せっかく虫歯になりにくい性質なのに人間側から虫歯にしてしまう事のないように気を付けていきたいものです。

虫歯になると歯の色が茶色っぽくなり、更に進行すると黒っぽく変色していきます。口臭がきつくなる他、歯の痛みにより食事を取りたがらなくなることがあります。ペットは人間とのキスなどの接触で虫歯菌がうつってしまい虫歯になってしまう事が一番の原因になりますので可愛いからと口に接触するのは気を付けたいものです。

歯についた歯垢は、たった2日間で歯石になってしまいます。

daijiten3.jpg歯垢・歯石のついた口内では菌が繁殖して歯茎から入り込み炎症を起こしさらに歯の中の血管などを通って全身をめぐり心臓疾患・肝疾患・痔疾患・肺疾患などを引き起こす原因になりますので、口の健康は全身の健康につながります。

歯垢や歯石が歯と歯茎の間に入り込む→炎症を起こして歯肉炎→歯肉炎が更に進行し歯の周囲の組織を破壊→骨が溶ける事もある歯周炎

というように歯周病は進行していきます。

さらに細菌が繁殖し続けると

さらに細菌が繁殖し続けると、歯根周囲部分から歯根周囲の骨も溶かしてしまいます。骨、口の中や皮膚に穴を開けてしまって体の外側に穴が開く外歯瘻(がいしろう)と、口腔内に穴が開く内歯瘻という膿みが外にでてくる傷のような病気に発展します。

daijiten4.jpgまた、永久歯が生えてきた時点で、乳歯が残っている事を乳歯遺残と言います。これは不正咬合の原因になり歯周病の原因にもなりますので、乳歯が残っている場合は抜いてしまった方が良いでしょう。特に、小型犬は大型犬に比べ乳歯が残りやすく、また短頭種は不正咬合を起こしやすいので、注意が必要です。

お口の細菌の中にアセトアルデヒドという発がん性物質の菌があります。この菌を除去する事でなんとガンの発生率が3割も減ると言われています。※1日2回磨く子の場合 マウスケアを全くしないという子は1日1回ケアしてる犬に比べ1.8倍の発ガン率があります。

対策・予防方法~虫歯

尚、型犬は歯が過密状態で生えているため、大型犬より小型犬の方が歯の病気にかかりやすい傾向があります。また歯を支えている骨の膜が薄いという事もあり、小型犬は歯の病気を発症しやすいと言われますので小型犬の飼い主さんはマメに口内のチェックをしてください。

対策・予防方法~虫歯

虫歯が進行してしまうと

症状がまだ軽い歯周病のうちは、毎日歯磨きをして、歯垢・歯石を取り除き、歯のまわりを清潔にすれば改善します。しかし進行してしまえば人間に行う治療と同じように、虫歯になっている箇所を削り、その箇所に詰め物をします。虫歯でなく歯肉炎の場合は全身麻酔をして歯垢・歯石を取り除くスケーリングなどの治療を行いますが、悪化しすぎていて治療が行えない場合は歯肉や歯髄を取り去ったり、抜歯することもあります。日頃から歯垢、歯石が溜まらないように歯磨きや、歯垢予防のおもちゃやガムなどを与えて予防しましょう。※与えっぱなしはトラブルの原因ですので目をはなさず、一定時間がきたらきちんとしまってください。

自宅で歯磨きをする場合、始めはガーゼやキッチンペーパーなどで優しくお手入れする事から始めると良いでしょう。上唇か下唇を持ち上げて、歯をみえるようにして歯ぐきと歯をやさしくこすってあげます。切歯と犬歯の表側から始め慣れてきたら前臼歯と後臼歯(後ろの方の歯)も磨きます。歯の裏側は自分の舌できれいにしているので、磨くのは歯の表だけでも大丈夫です。(可能であれば裏も磨いて下さい)

歯磨きの習慣を

daijiten5.jpg慣れてきたらガーゼを歯ブラシに変えて本格的に歯磨きの習慣をつけていきましょう。くれぐれも人間用の歯磨き粉を使用する事のないようにしましょう。(胃腸障害などを引き起こします)

病院ではどんな処置をするにも麻酔が必要になってきます。他に病気があったり、高齢だと、麻酔をかけるのも難しくなることがありますし、何より麻酔を使用するのは怖いと感じられる方は大勢いらっしゃいますね。歯のケアを怠ってしまうと歯の処置をしたくともできないということになってしまいます。

マウスケア嫌いにしないためには「できるだけ早く」からトレーニングを始める事が大切です。生後2ヶ月位からお口の中を遊びながら拭くなどして慣らしていきましょう。

<症状と原因~歯槽膿漏>

歯槽膿漏は、歯周病という口内の歯垢や歯石に繁殖する細菌が原因となって発症する病気の悪化が、原因となって起こる病気です。読んで字のごとく、歯周病によって歯茎が腫れ、歯肉から膿が出る病気です。出血が起こることもあります。やがて歯がぐらつき、最終的には抜け落ちてしまいます。また、細菌や膿により口臭はきつくなり、よだれを垂らすようになります。歯がぐらついている場合などは、痛がってご飯を食べることに消極的になりがちです。 さらに、歯槽膿漏を放置しておくと腎臓病を発症させてしまう恐れがありますので、症状を確認した場合には、直ちに動物病院で診てもらいましょう。

<対策・予防方法~歯槽膿漏>

歯石や歯垢は取り除くことができますが、抗生物質などの薬による治療方法は初期段階でしか効果が薄く、症状が進行しすぎてしまうと抜歯するほかありません。このような状態になる前に、毎日の丁寧な歯磨きで予防しましょう。

<症状と原因~歯周病 >

犬の歯に溜まった歯垢、歯石に細菌が繁殖して、歯肉に炎症を起こす病気です。歯磨きをしなかったり、歯磨きが不十分であることが原因となります。

歯周病はその進行度合いにより歯肉炎と歯周炎の二段階に分かれます。歯肉炎になると、炎症により、歯肉の色がピンクから赤に変わります。また白い歯も、歯垢が溜まるにつれて黄色っぽくなります。歯周炎にまで悪化すると、歯石が確認できるようになり、悪臭を放つようになります。

さらに進行すると、膿が溜まるようになって歯槽膿漏を招いたり、歯がグラついたり、歯が抜け落ちてしまいます。

このように歯肉が炎症を起こしたり、歯がグラついたりする痛みにより、ご飯を食べることに消極的になるため、食欲がなくなったり、痩せたり、元気が無くなるという症状も見られます。

更に歯周病の怖いところは、口腔内に留まらず、細菌が血管を通って心臓や腎臓などの他の部位の病気を引き起こす原因になることです。


<対策・予防方法~歯周病>


歯周病の治療は、初期の段階であれば歯垢・歯石を取り除き、毎日歯磨きを行い口内の清潔を保てば良くなります。それよりも状態が悪化した段階だと歯垢や歯石の除去と抗生物質を与えて治療しますが、更に症状が悪化すると抜歯しなければならなくなります。

歯の病気は、治療するより予防する方が簡単です。歯磨きを嫌がられないようにするために、ペットが幼い頃から口の周りや口の中に触れ、触れらることに慣れさせましょう。歯が生え始めたら、歯磨きを始めましょう。

<症状と原因~外耳道の異物>

シャンプーをする際に、シャンプーやお湯などが大量耳の中に入ったり、草木などの植物が多い場所で遊んだり散歩したりした際に、植物の種や、草や葉に止まっていた虫が入り込むことがあります。これにより炎症が起きて外耳炎などの、他の耳の病気を発症する原因にもなります。

異物が入り込むと、頻繁に首を振ったり、異物が入り込んでいる側の耳を下にして首を傾けたりします。


<対策・予防方法~外耳道の異物>


異物により犬が興奮していることもあるので、無理に取り押さえたりしないようにしましょう。シャンプー等が入り込んでいる場合には脱脂綿や綿棒で清掃します。状態によってはすでに炎症が起きていることもありますので、傷つけないように気をつけならがら慎重に行います。



虫や植物の種が入り込んでいる時には、無理に取り除こうとするとかえって奥へ入り込んでしまう恐れがありますので、取り出すのが難しそうな場合は、無理せずに動物病院で取ってもらいましょう。また、虫の場合は耳の外から懐中電灯を照らすことで明かりにつられて出てくることもあります。

<症状と原因~耳の腫瘍>

耳の腫瘍は、耳の中の汗腺の、アポクリン腺という部分にイボ状の腫瘍が複数できます。この複数の腫瘍が大きくなると炎症したり、分泌物や出血が起こったり、化膿したりします。また大きくなった腫瘍で耳道がふさがることもあります。腫瘍が確認できた場合、良性のものか悪性のものかを検査します。中高年の犬がかかりやすい病気のようです。

<対策・予防方法~耳の腫瘍>

腫瘍が悪性の場合は外科手術にて腫瘍を切除します。良性の場合には特に治療の必要はありませんが、耳道がふさがる場合には外科手術により取り去ります。また他の耳の病気や症状が併発している場合にはその治療を行います。

<症状と原因~耳血腫>

耳血腫とは、耳介(外耳の一部)の中の血管が何らかの理由により切れて、耳の軟骨と皮膚の間にその血液や分泌液が溜まっていくことで、その箇所が大きく膨れ上がる病気です。垂れ耳の子の方がかかりやすい傾向があるようです。

耳介の中で血管が切れてしまう原因には、耳の炎症や、その他の耳の病気、怪我、自己免疫の異常、など様々です。痛みや痒みなどの不快感で頭を振ったり、首を傾けたり、耳を掻いたりします。また素人目でもわかるくらいに患部が大きく膨れます。


<対策・予防方法~耳血腫>


主に外科手術を行います。血腫を耳から抜き取るために切開するか、注射器を用います。その後、血液や分泌液が再度たまらないように縫合します。また、耳血腫の原因となった病気や怪我の治療も行います。術後はステロイドや抗生物質を与えます。このように治療法は確立されておりますが、外科手術により、耳の形が変わってしまう可能性があります。